amazonFBAの手数料は年々改定する、
それもそのはず、Fulfillment作業には実務も伴うわけで、コストの上げ下げなどはつきものだろうし、まだまだamazonとしても調整レベルなのじゃないかなという部分もある。
ただロボットガンガン入れてくぜ、倉庫また建てるぜ、
と言う割には一向に値下げの告知は一切なく、これまでほぼ値上げの一点張りの一方通行だった。
しかし今回のアップデートは少しこれまでと違ったポイントが複数目に止まったため、一度ピックアップしてみたいと思った。
コンテンツ
米国FBA手数料2017年2月から変更
各手数料めんどくさいので統合
これまで、
- Order Handling
- Pick & Pack
- Weight Handling
と猛烈に分裂していたのがウソのように1つに統合される。
その名も、
- Fulfillment Fee
そのまんまである。
できるのなら前からやってほしかった(計算が大変なので)が、
まあここへきてシンプルになるのはリサーチするものからすれば歓迎である。
Q4(10~12月)のInventory Storage Feeが変更
FBA在庫保管手数料が最近から11月と12月だけ跳ね上がっていた。
それが10月からになるぜ、ついでにいうなら値上げもするぜ、という変更。
- 1~9月 $0.64 per cubic foot
- 10~12月 $2.35 per cubic foot
よく考えるとこのQ4の通常シーズンと比較したときに跳ね上がり方は半端ない。
ホリデーシーズンは不良在庫も極力なくす必要がある。
Inventory Placement Service fees計算方式変更
もともとデフォルトのFBA出荷作成したとき、
米国の場合だと3箇所とかに分散される。
これは海外から出荷する僕らからすると実にやっかいだ。
別に送料自体はそこまで変わるものではないのだが、
問題は荷詰めだ。
各SKUを指定されたQuantityで各倉庫へ分散しないといけないので、
実に箱に余りができたり、ギリギリ詰め込めなかったりが多々ある。
まあこのあたりはQuantityが5%以内であれば数量変更可能ではあるが、
調整するのもちょっとめんどくさい。
そんな人のためにこのInventory Placement Serviceがあるのだが、
これがこれまでは一律$0.30 + $0.10/lb. above the first 2 lbs.だったが、
- 3箇所→2箇所
- 3箇所→1箇所
- 2箇所→1箇所
のようにデフォルトの倉庫数とまとめる倉庫数によって手数料が$0.10~0.30に変動する。
メディア商品の配送手数料統合
これはなんとも今になってか!という変更であるが、
これまでメディア、非メディア商品でFBA手数料は全くちがっていた。
これはJPのFBAも同様で、
メディア商品とその他の商品は完全に別物扱いされていた。
しかし、そんなちょっと手数料面で優遇されていたメディア向けのFBA手数料が、
なんとその他商品の手数料と同額に値上げされる。
どうせならメディアにその他商品をあわせてほしかったところだ。
高額商品の手数料0排除
ちょま、なんでやねんって感じですが、
$300以上の商品の場合、amazonはReferral feeでそこそこ手数料が入るので、
FBA手数料は無料であった。
これはJPのFBAも同様である。
※JPの場合は45000円以上が無料
しかし今回のアップデートでこの高額商品FBA手数料$0という例外枠も撤廃される。
おやおや、という感じではあるが特に弊社としては扱ってる分野ではないので正直どっちでもいい。
今回の手数料アップデートからみるamazonの動向
今回のFBA手数料アップデートの詳しい情報はこちらを参照してほしい。
2017 Fulfillment by Amazon U.S. fee changes
今回のアップデートを見る限り、
どうもamazonは複雑になりすぎた手数料体系をシンプルにしたい、
でも実際コストかかってる部分はきちんともらいたい、
といった気持ちがうかがえる。
まあこれはもちろん販売者、amazon双方にとって良くなるんではないかと思っている。
そしてこれらは、
もちろん我らの神amazonが膨大なビッグデータを元に
amazon全体の売上を底上げする上で、
最適な手数料体系を目指している上のアップデートであることは間違いない、
であれば僕たちはそれに素直に乗っかって、
時代の流れに同調していくことこそが、
amazonで戦っていく上での重要なポイントなのではないかと思う。