amazon.comなどの販売は、Payoneerなどの企業の登場により、
より容易なものになりました。
ぶっちゃけ誰でも、
商品さえあれば、amazon.com で販売することは可能です。
蟻でもできるかもしれません。

そんな一般的になってきた通称「amazon輸出」ですが、
利益計算がいまいちわかってない人も多いのでは?
いや多い!多いはずだ!確定!
てことで、例をベースに実際の利益はどの程度になるのか、
計算のしかたをおさらい。
コンテンツ
amazon輸出での大まかな売上と経費の内訳
amazonセラーセントラルの、
REPORTS > Payments > Transaction View
で一つのオーダーを例に見てみます。

今回の例はamazon.comでFBA販売を行った商品です。
項目 | 説明 | 分類 | 金額 |
Product charges | 商品売上 | 売上 | $17.99 |
FBA Pick & Pack Fee | FBA手数料 | 経費 | -$2.88 |
Referral Fee on Item (Price Base amount) | 販売手数料 | 経費 | -$2.70 |
Referral Fee on Item (Tax) | 販売手数料にかかる消費税 | 消費税 | -$0.22 |
Change to your seller account balance | 実際に受け取る金額 | 入金 | $12.19 |
amazonセラーセントラルで確認できるものはこんな感じですね!
これに加えて実際の仕入原価や、
FBA納品にかかった国際送料、関税なども経費に含まれてきます。
特にややこしくなるのは、国際送料、関税です。
なぜかというと、商品1個あたりのこれらの経費は算出しにくいからです。
利益率が高いのであればそこまで考えず、
全体の販管費として計算してもいいかもしれませんが、
薄利だと命取りになる可能性あるので1個あたりは出したいところです。

ちなみに上記オーダーですと、
項目 | 説明 | 分類 | 金額 |
仕入原価 | 商品の原価(税抜) | 経費(非課税) | 240円 |
関税 | 米国輸入にかかる関税 | 経費 | 0円 |
国際送料 | FBA納品での1個あたりの国際送料 | 経費(非課税) | 120円 |
日本円原価合計 | 日本円で計上する原価合計 | 360円 |
ということで合計360円となりました。
国際送料の1個あたりが高いのは、この商品は容積がでかいから、容積重量ではねあがっております。
amazon輸出の利益計算で気をつけたいところ
amazon販売手数料の消費税還付してる?
今さらですが、セラーアカウントの登録を日本住所で行った場合は、
amazonの販売手数料に8%の消費税が課せられています。
Referral Fee on Item (Tax) | 販売手数料にかかる消費税 | 消費税 | -$0.22 |
上の表でいうと、-$0.22ですね。
これ実はDLする明細によっては、
合算で落ちてきます。
販売手数料 $2.92 として。
例えば販売手数料が15%のカテゴリだったとしても、
16.2%ぐらいで計上されてるはずです。
それはこの消費税を含んでるからです。
つまりamazonFBA手数料は米国であれ、僕らが日本にいる以上「課税仕入」となるのです。
米国amazonFBA手数料は課税仕入ではない?
FBA Pick & Pack Fee | FBA手数料 | 経費 | -$2.88 |
上の表を見て分かる通り、FBA手数料にはTaxがありません。
なぜかというとFBA倉庫は米国にあるからです。
米国内の拠点で行うサービスに関しては、日本の消費税は課税されませんよね。
てことで米国amazonFBA手数料には日本の消費税は含まれてません。
仕入原価についても非課税で計算するの?
売上が非課税売上である(海外売上のため)以上、
支払った課税仕入の税額は返還されます。
仕入原価 | 商品の原価(税抜) | 経費(非課税) | 240円 |
これが俗にいう消費税還付。
なので、国内売上だと業種によってさまざまですが、
海外売上では基本的に税抜の原価を仕入原価として計算します。
国際送料 | FBA納品での1個あたりの国際送料 | 経費(非課税) | 120円 |
同じように国際送料はもともと非課税です。
なんで関税が0円なの?
うちの今回の例の商品は原価がやすいので、
基本的に内容品金額$800以下で納品してます。
まあそのせいでちょっと送料が高いのですが、
どっちを取るかの話なので。
関税のほうが安いなら関税のほうがいいので$800ラインは気にしなくていいですが。
ということで実際の利益はどう計算するのか
上記の表で、実際の売上入金額から日本円原価を引くだけです。
Change to your seller account balance | 実際に受け取る金額 | 入金 | $12.19 |
から、
日本円原価合計 | 日本円で計上する原価合計 | 360円 |
を引きます。

そうですね、
ここで実際どのレートで計算するのかってところですね。
それは、Payoneer等から日本の自社口座に送金するタイミングのレートになります。
僕ら日本法人の一般的な流れは、
amazon $ → $ Payoneer等 ¥ → ¥ 日本口座
て感じですね?
仮定として、
- USD/JPY=112円
- Payoneer為替手数料=1%
とします。
すると、
$12.19*112=1365.26円
1365.26*99%=1351円(小数点切り捨て)
となります。
つまり今回の例でいくと、
項目 | 金額 |
売上* | 2014円 |
売上入金 | 1351円 |
日本円原価 | 360円 |
利益 | 991円 |
利益率* | 49.2% |
- 売上は同じレート(112円)で計上した場合。
- 利益率は利益/売上。
となります。

利益率って人によって全然違うよね
ということで米国amazonでの海外売上の利益計算の方法をふりかえってみました。
で利益率いくらやねん、って話をよくするんですけど。

ので参考になりませんw
なぜこんなばらばらなのかというと、
通常粗利ってのは(売上ー原価)なんですけど、
昨今のEC販売だと簡単にそれだけじゃなくて、
プラットフォームの販売手数料が必ずあったり、
売上に送料も含まれてたりするので、それらによって、人それぞれになりがちなのかなと。
ま、あくまで今回の計算についてはEIKINGの主観になります。