ネットショップの運営をやっていると、決済方法として代引き(代金引換)を提供してる会社も多いんじゃないでしょうか?
もちろんうちもそのうちの1社で、ヤフーショッピングやshopifyでは代引きを用意しておるんですけども。なんせ代引きを提供することのリスクが最近大きくて困ってます。

その大きな理由は、「代引き受取拒否」です。今回は代引き受取拒否されたときのリスクと、なぜ顧客は受取拒否するのか?について解説してみたいと思います。
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代引き受取拒否されるのはかなり迷惑
まず代引き受取拒否とはなんなのかというと、顧客が代金引換でネットショップで買い物をして、店舗がしっかり梱包して発送し、配送キャリアの兄ちゃんが、おつりも準備して玄関先まで商品を届けに言った結果、
「いらんから帰ってくれ」
と言ってイケメン佐川男子を突き返すという、なんとも残忍で巧妙な手口なわけです。
これは店舗にとってももちろん迷惑ですし、配送キャリアにとっても迷惑なわけです。
代引き受取拒否をする顧客の心意
じゃあなぜそんな悪いことをする顧客がいっぱいいるのか。
そんなに世の中には悪い暇人がいるとは思えないのだが?
実はこれ、別にいやがらせでやろうとしてる人はほとんどいなくて、原因はたぶん大きく分けて下記の2つだと思うのです。
1. 他の同居人が勝手に追い返す
家庭内でどういうコミュニケーションを普段とってるのか不明ですが、例えば娘が買った商品の配達を、母親が「注文した覚えないから!!」って言って追い返すパターンです。
これはもう僕らではどうしようもなく、ただただ「仲良くしろよ」と思うだけですので解決のしようがありませんね。
よく返送後に娘から問い合わせがあったりしますね。
2. 受取拒否すればキャンセルできると思っている
おそらく一番多いのはこれです。代引きだろうがなんだろうが、受取拒否すればキャンセルできると思っている顧客が多いです。
これはなぜかというと、クレジットカードや他の決済手段で前払いしてるなら、すでに払っている以上商品を受取る人は多いです。ですが、代引きの場合ってまだ金払ってないんですよね。
なので、払う前だからキャンセルしてもリスクはないし、いいよね!?みたいな感じなのだと思います。

代引き受取拒否された場合のコスト
そうやって、受取拒否された代引きはどうやって店舗に戻ってくるかというと、だいたいの国内配送キャリアでは「定価配送料」で返送されてきます。
つまり、
- 往路の契約配送料
- 復路の定価配送料
のコストを丸かぶりしたまま店舗に返ってくるわけです。
配送キャリアは逆に儲かるレベルですよね。なので対策も特に打ってこないでしょう。ただただ店舗がすべてを被るかたちになるわけです。
これって理不尽じゃない?
たまにうちでも沖縄とか北海道とかの代引き受取拒否もあるわけですよ。そしたら復路配送料なんて数千円になりますからね。
代引き受取拒否をなくすためには
具体的な解決策は、当たり前ですが「代引きをやめる」ことです。
代引き受取拒否した顧客のブラックリストをEC業者で共有できたら需要あると思うんよね。
だって代引きで受取拒否って、販売業者にも配送業者にも迷惑この上ないプラス、具体的な対応措置ないからな。
クレヒス同様EC購買ヒストリーも今後の信用スコアのいち指標にすべき。— EIKING (@eiking_asia) August 7, 2019
以前こういったツイートをしましたが、いずれ信用スコアの指標の一つとしてこの代引受取拒否などが考慮されればいいなと思ってますが。
まだアニメ「サイコパス」に出てくるシビュラシステムのようなものが世に広まるのは当分先でしょうしね。
なので、今の段階では利用頻度によって決済方法の見直しが必要かなと思います。
ちなみにうちは、shopifyの自社ショップの場合、決済方法の20%で代引きが選択されています。なので代引きをやめればこの20%の売上がなくなるリスクはあります。
ですが、代替となるような「後払い決済」などがあれば、20%ごっそりは減らないんじゃないかなと思ってます。
ということで、まだ当分は代引き提供したまま様子見しますが、埒が明かないなと判断したら代引き決済は除外する予定です。