今年から始めた受託開発サービスですが、
ありがたいことに特に営業活動をすることもなく受注を日々いただいております。

そこで今回はこれまで受けた開発案件の中で、
いくつか抜粋して、開発内容や予算、納期などについて紹介したいと思います。
だいたいこのあたりがわかれば発注もしやすいのではないかと。
つまりこの記事を読み終わる頃には、
ここからあなたは発注せざるを得ない状況になっているかもしれませんね。。。
コンテンツ
弊社でのEC販売系システム開発案件で多いケース
まず、これまで実際に受けた案件について、
ほとんどがamazonやeBayなどのプラットフォームを使った、EC販売(Eコマース)向けの業務システムです。
特に、越境ECのほうが比率では多いです。
基本的にできることについては、こちらの記事で書いてますのでぜひ読んであそばせください。
なので、ここではまずEC販売系システムのケースで絞って考えてみたいと思います。
まず対応プラットフォームですが、
- amazon NA(北米・・・US、カナダ、メキシコ)
- amazon JP(日本)
- ebay.com
- BUYMA
- Yahoo!ショッピング
- 楽天市場
- WooCommerce(カートシステム)
などになります。
BUYMA以外はAPIが公開されてますので、
APIを連携したシステム構築が主になります。
次に機能ですが、
- 受注管理(注文〜出荷の管理)
- 在庫管理(在庫数管理)
- 出品管理(出品している商品の管理)
- 新規出品(新規カタログ作成)
- 在庫同期(出品してる在庫数の同期)
- 価格改定(出品価格の自動改定)
などです。
なぜか全て四字熟語みたいになってしまいました。
要するにこれらを組み合わせて、
- amazon x 在庫同期 x 価格改定
- ebay x amazon x 受注管理 x 出品管理
などような感じで、クライアントごとにカスタマイズして構築しています。
実際のEC販売系システム開発案件の事例
とりあえずの弊社での案件の傾向は掴んでもらえたかと思いますが、
実際の例があるほうがわかりやすいと思うので、ご紹介します。
amazon無在庫輸入向け自動価格・在庫更新システム
機能 | amazon.comのデータを取得・演算を行い、amazon.co.jpの販売価格・在庫数を自動更新し続けるシステム。 |
予算 | 80~110万 |
納期 | 10日程度 |
これは以前記事にもしたんですが、
amazon無在庫輸入を行うための自動化システムです。
A2A(amazon to amazon)の販売なので、
仕入れ価格や在庫状況が常に変動します。
それらを定期的にamazon.comからデータ取得を行い、
amazon.co.jpでの販売価格を算出して更新するオートメーションシステムです。
ちなみにこちらは電話で10分程度のヒアリングのみで開発しましたw
物販のフローわかってない開発会社ではまず無理です。
うちじゃないと無理だと思います、マジで。
しかも、これはかなり急ぎ案件だったので10日弱でソッコー仕上げました。
これも普通はこの日数では無理だと思います。


ebay受注・出品管理システム
機能 | ebay無在庫販売の注文〜出荷処理、及び出品管理システム |
予算 | 80~120万 |
納期 | 1.5ヶ月程度 |
元々管理されていた、googleスプレッドシートの管理シートをベースに構築しました。
販売スタイルが無在庫販売であったため、
- 受注
- 仕入(在庫ある場合は割当)
- 入庫
- ラベル印刷
- 出荷
- 出荷通知
といった受注フローになります。
これも弊社ですでに実務として経験済ですので、
おおまかな説明と既存シートの確認のみでだいたい把握することができました。
出品管理についても、ebayのオートメーションルールの自動割当など、
APIを使った更新をバッチ組んで自動で回しています。


amazon無在庫輸入向け新規カタログ作成システム
機能 | amazon.co.jpに存在しないamazon.comのASINを取り込み、最低限の入力作業で出品ファイルを出力する |
予算 | 80~100万 |
納期 | 1.5ヶ月程度 |
こちらは新規カタログの作成をサポートするシステムです。
実際amazonの出品ファイルはかなり複雑で、
ブラウズノードを横断した出品というのが難しかったんですが、
今年の夏より出品ファイル形式が統合されたのでタイミングが良かったです。
APIでの出品も可能ですが、カスタマイズ性を重視してタブ区切りtxtでの出力に対応しています。
amazon.comにすでに存在しているASINであれば、
実は最低限の入力作業で出品が行えます。
まだまだ進化しそうなシステムで、今後が楽しみです。


ネットショップ商品ebay向け新規出品システム
機能 | スクレイピングにてネットショップのデータを抽出し、eBayへ新規出品をサポートするシステム |
予算 | 100~120万 |
納期 | 2ヶ月程度 |
これはまあまあ特殊ですが、
特定の自社サイトなどのネットショップをスクレイピングで商品データを取得し、
そのデータを元にeBay用出品情報をそろえ、最終的にAPIで新規出品を行うシステムです。
eBayの新規出品用なので、
Nijuyonとかに近いかもしれませんね。
任意のデータ抽出から行うので、より手作業は減るのではと思います。
また、ネットショップ側の在庫状況等も監視しているので、
いちいち在庫同期させることもなく、eBay側の出品管理も行えます。


amazon&ebay受注管理及び価格・在庫自動更新システム
機能 | amazon.com及びebay.comの受注〜出荷管理、及び出品価格・在庫の自動更新システム |
予算 | 180~240万 |
納期 | 2ヶ月程度 |
かなりてんこ盛りなシステムです。
マルチプラットフォームの注文管理を一元管理し、
仕入や入庫、出荷作業までの管理をサポートします。
加えて、200万SKUほどある無在庫出品商品の、
価格・在庫を取得し、販売価格・在庫数を定期的に自動更新します。
まあまあ大掛かりなシステムです。
こちらは既存のシステムを自社で使われてたんですが、
いろいろあって0から作り直すことになり依頼を受けました。


EC販売系以外の開発システムについて
以上簡単にですが、一部のEC販売系の事例を紹介してみました。
実はEC販売系以外でもいろいろやってます。
こんな自社ASPとかも。
あとは通知系も得意ですね。
うちは社内でTelegramを使ってるので、
Telegram向けにいろいろな通知をBotで行えるシステムを組んでます。
まあ最近はzendeskみたいに、Webhook直接して飛ばせるようなサービスも多いですけどね。
なので、EC系のみならず、もしご要望の案件あればご相談くださいませ。
既存Webサービスとオリジナルパッケージの違い
最後に、自社向けにパッケージ化したオリジナル開発システムと、
lismoaのような既存Webサービスはどう違うのかについて。
lismoaもPRIMAもそうなんですが、
基本的にどちらかというと「汎用性」に重きを置いています。
なので使いかたが人それぞれなのです。
よって、悪くいうとカーブフィッティングしてないので、
ガッツリ自社の業務フローに合うというよりは、
Webサービスに業務フローを合わせに行く必要があるかと思います。
ですが、オリジナル開発システムだと、
既存の業務フローを把握した上で、
継承するもの、上書きするものを見極めてから、システムを業務フローに合わせにいきます。
なので、より自社にあった使いかたがしやすくなるわけです。
規模感にもよりますが、うちは確実にコスパいいほうだと思うので、
どうしても自社システムを構築したい!というかたはぜひご相談くださいね。