zenndeskがamazon SESを導入したことにより、
これまでSPFレコードの指定をしていたものが変更になり、CNAMEレコードの設定をする必要があります。
いや、それ、どういうことやねん、
やらんかったらどうなるねん、など疑問がいろいろ出てくるかと思いますので、
そのへんを簡単に説明したいと思います。
コンテンツ
zendeskで自社ドメインメールアドレスで送信する
基本的には、zendeskで自社ドメインメールアドレスを使用して、
顧客に返信してるかたがほとんどじゃないでしょうか。
まさか hogehoge.zendesk.com のドメインで返信なんかしてないですよね?
自社ドメインで返信しないと、顧客的には「スキャム!?」と捉える人もいるみたいです。
先日確か、どっかの仮想通貨取引所がユーザーへのメールで hogehoge.zendesk.com からのドメインでメールを送信して、ユーザーが「これドメインちゃうやん!スキャムやん!」って言って騒いでたのをTwitterでちら見しました。
そういったユーザーも少なからずいるので、
自社ドメインでの返信を設定しておきましょう。
いや、今回はその説明は端折りますが。
SPFレコードの設定も当面必要
移行期間があるので、当面の間は、CNAMEと平行してSPFレコードも必要のようです。
詳しい内容についてはzendeskのヘルプページを参照ください。
自社のメールドメインではなくZendeskからメールを送信する方法
なので、ドメイン管理サービス(お名前ドットコムやムームードメイン、Route53など)で、両方を設定しておきましょう。
レコード | サブドメイン | ターゲット(値) | TTL |
TXT | (なし) | v=spf1 include:mail.zendesk.com ?all | 3600 |
SPFレコードは基本的にTXTレコードで記述します。
v=spf1 include:mail.zendesk.com ?all
~all でも ?all でもOKです。
ちなみにSPFは複数設定する際は、まとめる必要があります。
v=spf1 include:_spf.google.com include:mail.zendesk.com ~all
こんな感じでな。
v=spf1 は一つにしないと機能しませんので。
SPFに関しては、完全移行すればいずれ不要になるようです。
CNAMEレコードの設定を行う
CNAMEレコードを4つ追加します。
レコード | サブドメイン | ターゲット(値) | TTL |
CNAME | zendesk1 | mail1.zendesk.com | 3600 |
CNAME | zendesk2 | mail2.zendesk.com | 3600 |
CNAME | zendesk3 | mail3.zendesk.com | 3600 |
CNAME | zendesk4 | mail4.zendesk.com | 3600 |
こんな感じです。
サブドメインとターゲット間違えないように。
ドメイン確認用TXTレコードの設定
これは新たに追加されていたんですが、
SPFとは別にTXTレコードが必要になってます。
どうやらドメイン確認用みたいですね。
レコード | サブドメイン | ターゲット(値) | TTL |
TXT | zendeskverification | <Support内に表示される固有値> | 3600 |
<Support内に表示される固有値>はzendesk内から確認できます。
設定(歯車) > チャネル > メール
から、該当のサポートメールアドレスの「詳細」で確認します。

TXTとCNAME設定できてるかチェック
TXTとCNAMEの両方設定が完了したら、zendeskの管理画面でちゃんと設定できてるか確認できます。
設定(歯車) > チャネル > メール
から、該当のサポートメールアドレスを確認します。

全部緑色のチェックになってたら完了です。
CNAMEやTXT設定しないとどうなるのか?
まあ実際これら設定しなくてもメールの送信はできるんですけど、
メールクライアントでブロックされにくいために、
いろいろSPFやCNAMEを設定するわけです。
要するに自分のドメインをzendeskシステム上から送信するけど、
これはドメイン所有者がOKしてるから偽物じゃないよ!的な意味合いです。
なので、必須ではないですが、やっといたほうが顧客にメールが届きやすくなる、ということです。
zendeskはカスタマーサポートで使用することがほとんどだと思うんで、
メールが届かないとクレームのもとです。
個人的にはもはやこれは、必須の設定項目かなと思います。
